豊田農園
熊本県宇城市
Profile
熊本県宇城市でほうれん草やニラ、かぼちゃを作っている豊田さん。 研究を重ねて肥料も全て自家製。 「全ては循環している。」「土が健康でなければ良い野菜はできない。」 熱い想いの豊田さんからお話をお聞きしました。
熊本県の海側の中央部にある宇城市。天草に通じる三角から内陸の山の方に続く長細い宇城市の真ん中あたりにある豊田農園。
約8年前から、4反のこの畑ともう一つの畑で野菜を作っています。
取材に伺った3月半ば。出荷を待つほうれん草ともうすぐ出荷できるようになるニラがたくさん育っていました。
「土が先生」という豊田さん。農薬、化学肥料はもちろん、動物性の堆肥も使わずに土づくりをしています。
豊田さんは、茅(かや)と籾殻、そして廃棄する海藻などで土づくりをしています。茅(かや)は、イネ科やカヤツリグサ科の草のことで、あちこちにある植物です。刈って処分に困っている茅を引き受け、籾殻を一緒にして発酵させて堆肥にします。「繊維が粗い茅などの植物の方がエネルギーが強いと思っている」と話してくださいました。
「どれだけ土から学ぶか」だよと。
豊田さんの畑は、あぜ道もふかふかです。そのあぜ道、よく見ると竹が埋められています。竹の乳酸菌が土に良いのではないかと実験中のようです。
茅も籾殻も竹もたくさんあり、それは日本の大切な資源。「お金をかけずに農業をしていくことができれば、新規就農者の負担が少なくなる」と言います。
「何故の追求だよ。何故うまくいかないのか?どうすれば良いのか、常に考えている」良いと思うことはすぐ実行し、失敗したら、別の方法でやり直す・・こうして今の豊田農園があります。
豊田さんのほうれん草は、緑色が濃いのに、茹でた後のアクが少なくて驚きました。
ほうれん草の次はニラ。そして、かぼちゃ。
食べる人たちの健康に良い野菜を作っていきたいと話してくださいました。