楠本自然農園
熊本県熊本市
Profile
熊本県熊本市で養蜂をしている楠本自然農園の楠本さん。 有機生活には、日本みつばちの蜂蜜、幻の百花蜜を出品しています。
20年前から趣味で日本みつばちの養蜂していた楠本邦昭さん。
元々環境問題に憂慮していたこともあり、段々環境が汚染されていくことの指標として養蜂していこう、それは蜂を守ることでもあると考えたそうです。
10年前には、同じ思いの3人で「日本みつばちを守る熊本の会」を設立。巣箱作りや養蜂の講演活動を今でも続けています。
今では「日本みつばちを守る熊本の会」の会員は、100人を超えていて、巣箱を設置している方も増えています。
有機生活に出している「日本みつばちの蜂蜜 幻の百花蜜」は、巣箱から蜜を取り出し、布で濾しただけの天然の蜂蜜です。
楠本さんは、熊本県熊本市を中心に50ヶ所に巣箱を設置しています。
巣箱を置いたら、どこでも日本みつばちが巣を作ってくれるというわけではなく、長年の経験から「ここなら日本みつばちが来る」と思う場所に設置しています。巣箱の設置をするときに欠かせないのがキンリョウヘン。
キンリョウヘンは、東洋蘭の一種の花。日本みつばちが大好きな花で、集まってくるそうです。楠本さんは、その花も栽培していて、巣箱を置きたいという人たちには花も一緒に販売しています。
巣箱を作って、その後は放りっぱなしでいいのかと思いきや、そうではなく、巣箱の下落ちる巣のクズやフンなどの掃除に1ヶ月に1回程度回っています。
「お世話をして、蜂蜜をお裾分けしてもらっている」と話す笑顔の楠本さん。
蜂蜜を採る時は、日本みつばちを傷つけることがないよう注意を払っていて、滅多に刺されることはないとのこと。
「日本みつばちは、おとなしい性質だよ」と。
実(種)をつけるには、ほとんどの植物は受粉が必要です。野山に咲く花も、夏の野菜のトマトなどの果菜も、受粉しなければ実はつきません。
受粉のための花粉を運ぶ昆虫・動物のことをポリネーターといいます。
ミツバチをはじめとするポリネーターは、花粉を運ぶことで地球の生態系を支えています。つまりポリネーターがいなくなれば地球が滅びてしまうと言っても過言ではないほど重要な存在なのです。
ミツバチを始め、昆虫などポリネーターが年々減少していると言われています。それは、農薬散布で昆虫たちが死んでしまうなど、昆虫たちにとって生きることができない環境になっている・・楠本さんが憂慮していた「環境が汚染されている」ことが現在進行形中だということかもしれません。
花を選ばずポリネーターをしてくれる日本みつばちが増えていくように、巣箱設置をお考えの方には、楠本さんが、長年の経験と研究から作った巣箱の受注生産をお受けしています。